焦燥

徳島に来て一週間が過ぎた。

母はこれといって認知症レベルでおかしな言動をすることはない。

気になったのは、孫との会話が少しチグハグで解説が必要なこと。私自身はどちらの気持ちも分かる中間の世代の人間として、通訳をしている感じ。

他、新しく買った冷蔵庫の使い方がなかなか覚えられない(というか覚える意欲が少ない)、電話の受け答えや銀行の契約解除のような大切なことは私を介する、など。自分で状態を把握できているケースが多い。

短期記憶は指摘されれば思い出す、見当識は微妙なところ、遂行機能はゆっくりだとできる。

 

ふと、テレビ横にあるメモ帳を見てみると…

鉛筆でたくさんの単語が書かれている。

俳優さん、野草の名前、ニュースの単語の漢字、私と電話で話した内容の復習など、その筆跡からは、忘れまいと足掻く焦燥が感じられた。

その中にはなんと、私や弟の名前も。

本当に忘れかけていた時期があるらしい。今は戻っているそう。

 

完全に元の状態(3年前くらい?)には戻らずとも、今のレベルをできるだけ長く維持して、【不安と悲しみ】ではなく【安心と楽しみ】の毎日を過ごしてもらいたい。

そのためには私も前向きに、楽しいことを中心にして生きていこう。

 

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先日、びじゅチューンが大好きな子どもたちと共に大塚国際美術館へ。

母もあれこれ思い出しながら楽しんでくれました。嬉しかった!